圓蔵寺・通称「柳津虚空蔵尊」は「裸祭り」で知られる寺である。裸祭りは1月7日に行われ、厳寒のなか、褌いっちょうの若者が除夜の鐘を合図に本堂に駆け込み争って鰐口によじ登るという奇祭だ。
寺は只見川のダム湖に面していて奇岩をかさねた崖の上に建っている。(写真)寺の前の淵はウグイの繁殖地になっていて国の天然記念物に指定されている。このウグイには、空海上人が本尊を彫ったときに、木っ端を投げ込んだものがウグイになったという伝説がある。実際に水面が黒く見えるほどたくさんのウグイが泳いでいるのが道路からも見える。
周囲は
訪れたのはもう陽が傾きかけた時間帯であった。
門前には有料駐車場があって、そこに車を入れたが、こんな時間に有料駐車場に入れるお人よしは私くらいで、よくみれば皆門前の路上に無料駐車している。料金は安かったがなにか釈然としない気持ちであった。
山門は奇岩の上に建っている八脚門。(写真)
本堂は正面は崖の方に向いており、側面から入堂するようになっている。重層入母屋造りであり、中田観音と似た雰囲気を持っている。本堂正面は舞台になっていて眺めが良い。
境内かなり広く、他に、弁天堂、宝物殿(写真)、本坊、庫裏、茶店などがある。
当寺は、日本3大虚空蔵尊のひとつであるという。このくらいの大きさならとりあえず言っておいて問題はなかろう。
(1999年08月22日訪問)