洲原(すはら)神社は、白山神社の前宮(さきみや)として美濃地方から白山詣でをする人々が立ち寄った神社だという。また、養蚕農家の信仰も集めているという。どちらにしても近年あまり栄えてるとは思えない神社だ。
立ち寄った時間はもう6時過ぎ。小雨もぱらついて、あたりはだいぶ暗くなってきた。国道を行き交う車もスモールランプを点けている。
今までこの時刻になると写真は撮れなかったのだが、デジカメの登場によって状況が変わってきた。肉眼よりも明るく写す(補正する)ことが可能になったのだ。よって、これからの写真、明るそうに写っているが、実際はかなり暗くなっていると思っていただいてよい。
今の国道は神社の裏を通っている。神社の境内に入るには国道から細い道を入らなければならない。神社の横に車を停め、側面入口から薄暗い境内へと入る。
境内の入口には神橋がかかってた。
神社の正面は長良川になっていて、楼門の前は川へと続く石段になっている。
かつては船で参拝したのか、あるいは、川伝いに古道があったのかはわからないが、今は誰も来ることのない方向に向かって参道が伸びている。
石段を上がると、楼門、拝殿がある。
いずれも江戸期の建築だが、檜皮葺きでシャープなイメージの建築だ。
周囲は大きな杉木立に囲まれており、境内は昼でも暗いだろう。
拝殿を正面から見たところ。
もう暗くてよくわからない。デジカメの液晶ファインダーだけがたよりといった感じだ。
中門と本殿。
こちらも檜皮葺きで立派な建物。江戸期の建物というが、暗いし、周りに回廊があって中の様子はよくわからなかった。でも、かなり立派な建物ではないかと思う。
この後、雨が本格的に降り出し、初めて通る夜の国道を郡上八幡町へと向かった。町内で料理屋を見つけウナギを食べ、疲れを癒すため町内にあるはずのラドンセンターを探したが、地図上でラドンセンターのある位置には深い山があるばかりで、どうしても見つけることができなかった。
こうして、長良川・飛騨の旅の初日の行程は終わったのである。なんか、最後の方はずいぶん慌ただしかったなあ。
(2000年04月30日訪問)