華厳院

瑞雲寺とは一卵性双生寺。四脚門が特徴か。

(岩手県宮古市花原市第1地割)

写真

岩泉線に沿って宮古市に戻って来た。

宮古市の西のはずれ、花原市(けばらいち)という字にある華厳院という寺に立ち寄った。寺の入口には駅もある。もちろん無人だが。

線路を渡ると100mほどの杉並木が続いている。

写真

参道の杉並木もあって雰囲気はよい。

短い石段を登ると山門の四脚門、そしてその右側には鐘堂の屋根が見えている。門の両側には袖塀があって、白と黒の調和が美しい。

四脚門は唐様の意匠で、精かんなイメージの建築だ。

写真

山門の鴨居の上は斗きょうの詰め組みになっていて、ひょうきんな「山門の小僧」がいる。

小僧が間斗束(けんとづか)の役割を果たしているわけだ。

こちらは右側。

写真

こちらは左側。

写真

小僧の位置がわかるだろうか・・・。

写真

山門を入って左側には、土蔵造のお堂。

写真

内部には三十三観音が祀られていた。

写真

本堂は正面6間。5間の左右に半間の柱間があるタイプ。柱間の数で言えば7間だが、規模としては6間でいいだろう。

本堂の右側には玄関と庫裏がある。

写真

本堂の左側には八角堂がある。位牌堂だろうか?

境内には他に味噌蔵、東司。

(2000年10月06日訪問)