高砂の寺町を見たときに、寺町の東側に不自然な道路があるのに気づいた。
十輪寺の正面に広いロータリーがあるのだ。とっさに「これって駅の跡?」と気づく。
ロータリーのベンチで昼間から酒盛りをする老人たちがいたので訊ねてみると、やはり駅の跡とのこと。旧JR高砂線の高砂駅の跡ということだった。
まぁ、こんなことはちゃんと下調べしてくればすぐわかることなのだが、旅で見るいろいろな物件(寺社、町並み、古民家、明治大正の建築、廃線、廃虚、遺跡、城跡、民俗、湧水、洞窟関連、千枚田、etc.)について、あらかじめ調べ上げることは(私の根気からして)実質的には無理。よって、あとはその場その場でいかに物件を見逃さないようにするかという嗅覚と眼力に頼ることになる。
唯一の証拠物件。電車の動輪。
加古川方面を見るとこんな感じ。
海岸方面には人家の間を縫うように線路跡が続いていた。
高砂線は工場地帯から物資を運ぶ貨物線として作られ、後に旅客輸送もした路線だったらしい。
(2001年04月29日訪問)