生石神社へと向かう途中で、たまたま立ち寄った寺、金剛寺。最短距離で生石神社へ向かうための交差点を見落としてしまい、本来予定していないルートを走っていて見つけた寺だ。探そうと思っていて忘れてしまう寺もあれば、道を間違えて着いてしまう寺もあるから旅は面白い。
入口に“八十八カ所霊場"という看板があり、しかも本堂が小さく見えたのでたまらず立ち寄ってしまった。
本堂。
本堂が小さいのに“八十八カ所霊場"の看板を掲げているということは、ミニ霊場が主体だということを意味している。もしかしたら本堂の地下が‥‥などと考えてしまう。
境内にはほかに庫裏。
ミニ霊場は本堂の裏山にあった。地下とまではいかなかったが、なかなか味のあるミニ霊場だ。
右手に見える柵の外側は、国道2号バイパス(ほとんど高速道のノリの道)の切り通しになっていて騒音がひどい。
本サイトの索引の分類にはミニ霊場という項目があるが、そこへ分類する基準として特に趣向を凝らしているもの、あるいは、霊場の数だけの小堂があるものを基準にしている。その点でこの金剛寺のミニ霊場は、充分にその基準を満たしている。
裏山は一つの大きな火成岩の塊である。その岩山に小堂が並んでいる。
参詣路にもうすこし変化があったら面白いのにと思う。団地のように直線的に並んでいるのが惜しまれる。
山頂には一つだけ五輪塔が立っていた。
(2001年04月29日訪問)