岬へ向かう途中に専用駐車場があってそこに車を停めようとしていたら、地元ナンバー車が寺へ続く道へ入っていくではないか。どうりで駐車場には一台も車がないはず、地元民はもっと寺の近くの駐車場に停めるんだなと合点して、あとについていったら車はお寺の車だった。道はどん詰まりで気まずい状態に‥‥、でも来ちゃったものは仕方がない。
磐台寺の境内は崖と海の間の狭い土地だ。境内の前はすぐ海になっていて、白壁の外側を波が洗う。
付近は阿伏兎瀬戸とよばれる狭い水道で、境内からの眺めはなかなかのものである。
境内の拝観料は100円だったか。
境内に入るとまず客殿がある。実質的には本堂である。
そして、客殿の裏手に回り込むと、阿伏兎観音堂への登り口がある。
さっそく登ってみる。
石段を少し登ると踊り場のようなところに出る。
そこは鐘つき堂になっている。
そしてさらに観音堂への石段が続いている。
石段を登ったところから見た、鐘つき堂の眺め。
観音堂を外からみるとこんな感じだ。
岬に突き出した岩の上にさらに石垣を築き、観音堂が建てられている。どこか中国風の風景だ。
観音堂は国重文。
観音堂の欄干に出てみる。
欄干のすぐ外には常夜灯があった。かつては簡易的な灯台の役割も果たしていのかもしれない。
現在、寺の裏山の頂上には本式の灯台が建っている。
本尊は海中から引き上げられたとされる石造の観音像で、海難除け、子育てに御利益があるという。
堂内にはおっぱい絵馬がたくさん奉納されていた。
海岸に降りて観音堂を見上げる。
国内にこんな風景があったか、つくづく日本は広いものだと思う。
海岸には石造の三重塔が立っていた。そこまで降りていくこともできる。
(2001年05月02日訪問)