慈観寺

大きな裳階がついた本堂。すべてが少しずつ変。

(広島県尾道市長江1丁目)

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寺町めぐり8ヶ所目の訪問地、慈観寺。

宗派は時宗。左写真中央には裳階付きの重層の本堂が見える。本堂の後ろに見える屋根は次に訪れる妙宣寺で別の寺である。(そしてそのさらに奥、林に囲まれた住宅地のあたりで、私は千光寺へ登る道路を探していたのである‥‥)

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山門は薬医門。

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本堂は裳階つき。裳階が大きすぎて異様なバランスになっている。裳階(もこし)というのは堂の周囲を囲むようにして付いているひさしの屋根のこと。

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本堂の右側には庫裏。そこそこの庫裏なのだが、玄関がガラス戸になっている。

山門から庫裏まではレンガの石畳が敷いてあったり、全てが少しずつ変わっている寺だ。

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虚空蔵堂。屋根飾りが蕨手の形になった鳥衾(とりぶすま)だ。鳥衾というのは棟の隅で鬼瓦の上に乗っている棒状の瓦。一般的にはラッパのような形をしているものだ。大棟に蕨手の瓦をつけるのはかなり変わっていると思う。

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境内には他に鐘堂。

シャクヤクの花が咲いていた。

(2001年05月03日訪問)