嫁いらず観音院

老後の無病息災祈願。かなり繁盛している流行り神だ。

(岡山県井原市大江町)

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旅の行程は岡山県へと戻ってきた。今日はあとは総社市内の寺とか神社でも見ようかと漠然と思っていたのだが、途中で「嫁いらず観音院」という看板がしきりに出ていたので、寄り道をすることにした。

広島県の山陽道沿いにありがちな低山の雑木林を分け入っていくとその寺はあった。広い駐車場には土産物屋があり、それなりに参拝客が来ている。今日見た寺の中では一番にぎやかな寺だ。

駐車場には福聚殿という礼拝所がある。

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そのほか弁天堂(?)、鐘楼などが周囲の山に散らばっている。

この観音院は、塀で囲まれたような境内はなく、道路をはさんだ周辺の土地がすべて境内になっているようだ。

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主要な堂宇は、他に本堂(写真)、信徒会館、茶堂、籠り堂。

“嫁いらず"とは、観音の霊験で年をとっても無病息災で嫁の厄介にならずにすむ、という意味だそうである。そういう御利益のためか、参拝者には老人が目立つ。

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本堂の裏手には奥の院への石段が続いていたので登ってみる。

「いかにも霊場」という雰囲気でナニかあるのではと期待させてくれる。

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これが奥の院、いわゆる女陰岩だ。「樋の尻観音」といい、観音院の元々の名前だったそうだ。

もしかして「嫁いらず」って、なにかもっと艶めかしいいわれがあったのでは? と勘ぐってしまうのは私だけか?

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裏山は三十三観音霊場になっているらしい。誰も登って行かないが、案内図によると途中に堂があるらしいのでさらに進んでみた。

ところが、途中でどう間違えたのか、いつの間にか山中に迷い込み、道なき道を進むハメに。気がついたら山の反対側の畑地に出ていた‥‥。

(2001年05月04日訪問)

図解/古建築入門: 日本建築はどう造られているか

単行本 – 1990/11/1
西 和夫 (著)

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寺院建築の架構が最も理解しやすく書かれている本だと思います。