医王院

円城寺の子院のひとつ。茅葺きの本堂が素朴。

(岡山県吉備中央町円城)

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続いて、加茂川町の“円城寺ふるさと村"という場所へ移動。円城寺は天台宗の古刹で、かつては10ヶ寺以上の規模を誇った大寺だったという。現在は医王院、地蔵院の二子院を残すのみである。ただし、私の基準では“子院が2ヶ寺現存すれば巨刹"ということになるので、円城寺は素通り出来ない寺なのだ。

駐車場に車を停め徒歩で町内を散策する。まず訪れたのは子院のひとつ、医王院。

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山門は向唐門(むかいからもん)の薬医門(左上写真)。

本堂は宝形造で茅葺き(左写真)。少しくたびれてきた屋根だ。トタンや銅版をかぶせずに茅葺きのままになっている堂は最近では少なくなっってきた。もっとも、茅葺きにこだわっているというより、葺き替える予算がないだけなのかもしれない。

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庫裏の様子。

庫裏の前には(山門とは別に)別に薬医門がある。

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本堂の裏には北向きの庚申堂があった。

(2001年05月05日訪問)