箟岳(ののだけ)から下るとそこは涌谷町の市街地である。涌谷町は涌谷伊達(亘理)家の城下町で、見龍寺にはその霊廟が残っている。
寺は町の北東部の河岸段丘の崖にある。周囲は水田や畑が残っているのどかな田園だ。
寺は段丘の上に建っており、緩やかな石段が続いている。
石段を登りきると本堂がある。
形式としては方丈のような感じの建物で、しかも右側の不自然な位置に玄関がついている。
こういう形式の本堂は城主の霊廟がある寺に多いような気がする。城主や使者などを迎えるための玄関なのかもしれない。
本堂の右側には玄関と庫裏。
庫裏は珍しい茅葺き。
鐘堂。
境内の左のはずれのほうに藩主の霊廟がある。周囲は塀で囲まれていて中に入ることはできない。
塀の上に手をかざして内部の写真を撮ってみた。よく見えないが、建物は五棟(たぶん)ある。
(2001年08月14日訪問)