福聚院

RC造陸屋根本堂の前に三間の巨大鐘堂。

(宮城県仙台市太白区門前町)

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愛宕大橋から仙台南インターへ向かうバイパス道路を少し西に行ったところにあった寺。このあたりの地名「門前町」が気になって、どんなところなのかを見るために来てみたのだが、道路の造成や宅地開発がまばらに進行中の大都市郊外にありがちな風景で、あまり風情のある場所ではなかった。

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そのまま転進しようかとも思ったのだが、左上写真の大仰な看板が気になって、駐車場にクルマを入れてみた。

境内の西半分は竹林にかこまれた田舎の寺という風情。左写真は瑠璃光殿。

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境内の東半分は整備が進んでいて、RC造の本堂や大理石の石段などがある。まるで別の寺のようだ。

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RC造の本堂。

昭和の後半にこうした陸屋根の本堂が多く建てられた時代があったことを物語る、ある意味では歴史の証人とも言える建築。地蔵格子風の明かり取りなどが規格品の建具で精いっぱい仏教風にしようとした苦労のあとがいかにも昭和らしい。

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本堂の前には三間の鐘堂。かなり大型の鐘堂なのだが、ペンキで塗られたような極彩色とオレンジ色の塗り瓦が気持ち悪い。

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鐘堂の裏には四阿(あずまや)と末社(左写真)があった。

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末社の中を覗くと、とても立派なものが奉納されていた。

(2001年09月23日訪問)