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3日間仙台一周(2日目)

2日目は仙台の市街部の寺町を中心に、心おもむむままに寺巡り。

広域地図

仙台。このサイトを始めてから初めて本格的に訪問する政令指定都市。主にクルマで旅をしている私にとって都市部はどうしても気後れしてしまう地域である。交通渋滞、一方通行、駐車場探しなどで効率的な行動が妨げられるし、お寺の参拝客への対応も田舎に比べると、ギスギスした感じを受けることも否定できない。

さらに仙台の地図を一度でも見てみるとわかるのだが、袋小路の造成地がやたらに多いのである。袋小路の街路はクルマの通り抜けを避けるためにわざと不便に設計されたネガティブな都市計画の産物である。どこの街にも郊外に行けば多少はそんな地形はあるのだが、仙台という都市はまるで子供の陣取り遊びの跡のように細切れの造成地で市域全体が構成されており、市内を縦横に移動できる幹線道路がほとんど見当たらない。地図を眺めながら旅のプランを立てているだけでストレスを感じてしまうほどなのだ。

仙台にお住まいの方々にはほんとうに申し訳ないのだが、私の見た仙台は“杜の都"というキャッチフレーズとはあまりにもかけ離れていたし、都市設計者の小さな悪意の集成としての町並みには薄ら寒いものさえ感じるのだ。デザインされた悪意に対する忍耐力のない私のような人間にはとても暮らせそうにない街だった。

したがって、まだ気力・体力の充実している2日目のうちに人口密度の高い市街地の寺を巡り、(どちらかと言えば気が楽な)郊外の寺は3日目に回すことにした。市街地には何ヶ所か寺が密集した“寺町"と呼べるエリアがある。その寺々の中から気の向いたいくつかに立ち寄り、立ち寄れなかった寺はなるべく門前を通過するようにして車窓から様子をチェックした。