仙台駅からまっすぐ南へ進むと、広瀬川を渡るところに愛宕大橋という橋がある。この神社がその語源だ。愛宕大橋の南詰めに参道の入り口があり、石段を登った河岸段丘の上に境内がある。
とはいえ、実際には大満寺の虚空蔵堂と境内続きになっているので、大満寺からそのまま参詣できる。(境内の裏手から入ることになるが。)
山門は八脚門の随身門で、向かって右に大天狗がいる。
随身門は伊達家が米沢から移ってきたときに建てられたものだと言われている。それが本当であれば江戸初期の建築だ。
左側にいるカラス天狗。一般にカラス天狗はどことなくユーモラスな印象だが、この像は大天狗にも劣らないいかめしい面構え。
看板の説明によれば日本最大のカラス天狗とのこと。
拝殿および、社務所。
拝殿の前にはニカッと笑った猿のような狛犬がいた。
本殿は流造。市指定文化財。やはり江戸初期の建築であろうか。
改修中だった。
境内には他に末社、水盤舎。
末社の稲荷神社。
宇宙怪獣かと思わせる狛犬。
ここまでくると、狛犬に似ているとかどうとかいう問題ではなく、造形の独創性に感心してしまう。
境内には軍艦愛宕の慰霊碑があった。愛宕と名のつく軍艦は歴史上何隻かあるようだが、高雄級巡洋艦2番艦の愛宕のことであろうか。
大艦巨砲主義時代の軍艦というと戦艦大和や武蔵が有名だが、実は最も活躍し、しかも、その姿が美しかったのは高雄級巡洋艦ではないかと思う。
(2001年09月23日訪問)