山門は高麗門。
高麗門というのは、門扉を開いた時に門扉に雨が当たらないように控柱に小屋根を載せた棟門のこと。だがこの門には門扉がない。このような門扉のないものを高麗門と呼んでよいのかは微妙かもしれない。
巨大な棟門を作るために控柱も大きくなり、しかたなく小屋根を載せたというものかもしれない。
門前には赤錆た菩薩像と、石仏を収めた小堂があった。なにが祀られていたかは失念。(中央の鉄造仏+24体の石仏で二十五菩薩か?)
中央の鉄造仏もあまり見かけないような印を結んでいてよくわからない。
総門を過ぎるとアジサイが植えられた参道が続き、その正面には向唐門の四脚門がある。
檜皮葺きの立派な門だ。
向唐門とは屋根の棟が門の通行方向に向いている(つまり妻入りの)唐門のことだ。
ただし、かなり奥行が長い唐門であり、全体の比率から言えば特異な門である。
その横には袴腰鐘楼。
門を入って右側には禅堂風の建物。詳細は不明。
門を入って正面は方丈。現在は本堂として使われている。
方丈の左側には大玄関と庫裏。さらに茶室のようなものがあった。
庫裏の前にはRC造の宝物館。
本堂の右奥のほうに多重塔のようなものが見えたが、通路が封鎖されていたため詳細はわからない。
(2001年10月06日訪問)