豊橋市の東隣は浜名湖なのだが、その浜名湖とのあいだには標高300mくらいの山が南北に壁のように連なって人の往来を阻んでいる。先ほど訪れた正宗寺もその山並みのひとつの谷にあったのだが、赤岩寺は正宗寺よりもふたつ南の谷すじにある。
市街地から近いのだが、境内の背後にはすぐ山を背負っていてるので景観は悪くない。寺の参道は一本道で遠くから楼門を見通すことができる。寺参りをしていてもっとも心ときめく瞬間だ。
楼門は三間一戸。桟瓦葺きで無粋な印象の門だった。二階部には鳥よけの網が張られているせいでよけいに無粋に感じたのかもしれないが。
楼門を過ぎると朱塗りの薬医門がある。
赤岩寺の由来は、裏山にあるという赤色の岸壁ということだが、参道の随所にころがっている赤茶けた石もおそらくおなじ石質のものではないだろうか。
境内に入ると庫裏(右)と事務所(左)の間を通って行く。
庫裏を過ぎると、右手には水盤舎と鐘堂、小堂×3がある。
正面の入母屋造の堂が本堂。
実はこの寺で撮影した写真はファイルが破損していて、パソコンに取り込むことが出来ない画像がいくつかあった。本堂の近影も破損していた。(こんなことは、このカメラを使っていて2~3回あった。1万枚に1枚くらいの確率か。)
本堂の左手には愛染明王堂。内部は護摩堂になっていた。愛染明王像は国重文とのこと。
(2001年10月06日訪問)