国分尼寺から西へ300mほどいったところに国分寺がある。
こちらは、旧国分寺の遺跡の上に現在の国分寺の伽藍が建っている。
入り口には山門はなく、代わりに十三仏堂が左右に配置されて山門の代わりになっている。
境内に入って左側には弘法堂。その内部の様子。
水盤舎と普賢堂(左)、観音堂(右奥)。
本堂は寄棟造で左側に縋破風のついた小粋な建物。鎌倉時代あたりの仏堂にこんな縋破風のついた堂がたまにある。
もっともこの本堂がそういういにしえの美の継承者だというわけではない。ただ縋破風のついたどうということのない本堂だ。
境内の東側にはRC造の鐘堂がある。
この鐘堂の梵鐘は旧国分寺のものと伝える古鐘で国の重要文化財に指定されている。
鐘の造形は確かに素朴で、いかにも古い感じがする。説明によれば平安前期の造りだという。ということは、国分寺は平安前期ころまで存在していたということになる。本当に国分寺の遺物なのであろうか‥‥。
(2001年10月07日訪問)