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豊川・蒲郡(2日目)

豊川稲荷や豊橋平野北部の寺社に参詣してから蒲郡方面へ向かう。三河湾に面した風光明媚な蒲郡は心魅かれる土地だった。

広域地図

旅の二日目。豊川稲荷を見てから三河湾・蒲郡市へ向かう。北関東に生まれ、南関東で長く過ごした私にとって、三河湾というのはまったく想像の付かない場所だ。関東で暮らしている人々の大半はそうなのではないだろうか。渥美半島と知多半島という小さな二つの半島に挟まれたハート型の湾(左地図参照)なのだが、私は「どっちが知多半島でどっちが渥美半島だっけ」という程度の知識しかなかった。

実際に行ってみた三河湾は意外な場所だった。内海の穏やかな海、自然の海岸線、湾内を一望できる風光明媚な海岸道路。関東で言えば鎌倉から茅ヶ崎まで続く湘南の海岸線と近い印象だ。そして、うれしいことに、けれん味たっぷりだがどこかのどかな雰囲気の珍寺・珍スポットが観光客を待ちかまえている。

初めて来たのに懐かしい場所、昭和の高度成長期の終わりに日本の各所で見られた退廃的な雰囲気を今も感じさせる場所、とでも言えばいいか。三河湾はそんな場所だった。

日本の色々なところを見ても、すぐに心魅かれる場所はそう多くはない。だが私は三河湾という場所をすぐに気に入ってしまった。そしてこの旅以後、2回にわたって三河湾を訪れることになるのである。