伊勢崎市役所からほど近い幸公園。
そこに前田環境美術っぽい滑り台があるというので立ち寄った。これがその滑り台。
滑り台保存館#056とほぼ同形で、人研ぎのいわゆる「山系」の滑り台である。滑り台保存館ではこのタイプを「築山型」と呼び、詳細分類を「形容不可」としている。だがそれでは中々分類が進まないので、当サイトではもう一歩踏み込んでこれを「交差千里型」と呼ぼうと思う。
だが千里型の2レーンの滑降部はカーブしつつも山頂から放射状に伸びているだけで、交差することはない。
滑降部が交差するタイプの滑り台としては、滑り台保存館#150がある。この滑り台も前田環境美術の製品であることが確定しており、商品名を「2面型滑り台」という。
細い滑降部の付け根部分にある美しい窪み。
この窪みは#056にも見られるものであり、交差千里型の特徴のひとつと言っていいだろう。
全体的にアウトラインがきれいな曲線で施工されていて、見ていて気持ちがいい。
残念ながら滑降部は荒れはじめている。
デッキから滑降部をみたところ。子どものうちにこういう複雑な曲線や空間を体験するって意味があるのではないだろうか。
例の窪み。
やっぱり前田環境美術社の滑り台はセクシーだ。
残念ながらこの滑り台はもう撤去されてしまったようだ。
(2004年08月31日訪問)