小さな漁港が続く海沿いの道を歩いている。
椿泊の集落へ向かうためだ。
椿泊の集落は山が海に落ち込むわずかな土地に細長く続いている。少ない土地に目一杯人家が建っているため、駐車スペースはいっさい存在しない。以前に車で入って青ざめたことがある。しかたがないから手前の椿泊漁港の付近に車をとめ、徒歩で集落へ向かっているのだ。椿泊漁港から岬まで歩けば、その道のりは約3kmほどになる。
途中、
徳島県南部の山は常緑樹林だが、それでも12月末ともなれば冬枯れの景色になる。
埋葬時に引導をする場所でもあり、おそらく、公民館も兼ねているのではないかと思う。
私のほかに誰が紹介するという建物でもないので、色々な角度から撮っておくか。
しばらく歩くと、山ぎわに小さな祠と不動明王の石像があった。
徳島県では、村境の結界によく不動明王が祀られる。
かつてはここが「小吹川原」と「糠塚」の境界だったのかもしれない。
八方睨みのなかなかユニークなお不動さまだった。
あ! ベンハーの死体発見!!
(2004年12月29日訪問)