二川宿の寺を見てみよう。
最初に立ち寄ったのは大岩寺。
宿の西寄り、本陣資料館のすこし北にいったところにある寺。宿場の家並からは引っ込んでいるので、広々していて周囲は樹木も多い。
案内板によれば、元は岩屋山麓にあって、岩屋観音の塔頭(?)六坊のひとつだったという。
境内に入るとすぐ左側に小さな鎮守社がある。
その先はサザンカの垣根になっていて、花のいい香りが境内をみたしていた。
その先には地蔵堂がある。
内部には石地蔵が祀られている。
正面は本堂。
長野県の民家建築に見られる「本棟造」を思わせる意匠だが、おそらくそれを狙って作ったのではないだろう。ただの陸屋根にしたのではみすぼらしいから、とにかく棟をつけようとしたらこういうデザインになったというところではないか。その発想自体がどうかと思うのは、今の感性で眺めるからなのだろうか…。70年代には本当にこれでいいと思っていたのかもしれない。
本堂の右側には木造モルタルの庫裏があった。
(2001年11月23日訪問)