
常滑市郊外の寺。周囲は田園風景が広がる里山だ。
このときなぜか上空をモーターパラが飛び回っていて、うるさいことこの上ない。私は以前、普通のパラグライダーをやっていたことがあって、いつかはモーターパラをやってみたいものだとひそかに思っていたのだが、こんな騒音をまき散らしながら飛んでみたいとは思わない。たぶん人口の少ない田畑や雑木林の上を選んで飛んでいたのだろうが、日本には向かないスポーツなのかもしれない。

山門はかなり質素な八脚門。

内部の仁王像は最近修復されたようだ。比較的立派な像。

南北朝時代の仁王像なのだという。

境内は広いが、古木が多い茂るわけではなく、樹齢の若い木が雑多に生えている感じだ。参道の両側はモミジだが、それも比較的若い樹だ。

仁王門を過ぎてしばらく行くと右側に地蔵堂。

左側にも小さな地蔵堂がある。

一番大きな地蔵堂は、千体地蔵堂になっている。

内部はこんな感じ。素焼きの地蔵尊が無数に奉納されている。
半田でも似たようなものを見たので、この地方の特色なのかもしれない。

最後の短い石段を登ったところには小さな池があり、小祠が祀られていた。水はかなり濁っている。

正面は大師堂。弘法大師を祀っているのだろうか。高讃寺は天台宗の寺だが、さすが弘法信仰の篤い知多半島である。

大師堂の中には絵馬がたくさんかかっている。

明治末から大正前期にかけての絵馬である。その時代に富士登山ブームでもあったのだろうか。

本堂の内部は密教形式で、地蔵格子があって内陣へは入れない。
本尊は鉈彫仏らしいのだが、拝観することはできなかった。

代わりに、前仏(上写真)とと、左右に置かれた千手観音の写真でも撮っておく。

本堂の右側は客殿。

そのさらに右側は庫裏になっていた。
(2002年02月10日訪問)