ホーム知多・岡崎迷走(2日目)

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知多・岡崎迷走(2日目)

常滑、知多、東海近辺の寺を巡る。それなりの数の寺を訪れたが、なぜか心の渇きが癒えることはなく、最後には逃げるようにして岡崎へと向かったのだった。

広域地図

旅の2日目。朝、宿を出てまず知多半島の南端を目指す。そこは前回の旅で一度訪れた場所なのだが、見落していたスポットがあったので再訪。そのあとは知多半島の西側を北上して常滑、知多、東海、大府の近辺を探索して岡崎市へ宿泊した。

いまになって考えてもあらためて「なぜ岡崎?」と思ってしまう。知多の旅としてはコンセプトが違うのだ。知多半島の南半分でもっとのんびりしてもよい旅だったはずだし、常滑あたりでじっくり一日過ごせそうなものなのだが。

この日いったい私は何に餓えていたのだろうか。いくら寺を見ても気持ちに潤いがえられず、まるでボロボロになった麻薬患者のように、ただただ寺を巡っていたような気がする。そのうちに西知多のあたりにうんざりして、逃げるように岡崎へと向かったのである。

この日の行程の特徴は、十王堂が多かったということだろうか。それも業の秤、浄玻璃の鏡、人頭状といった地獄行き判定装置がそろったフル装備の十王堂がいくつもあった。フル装備の十王堂が多いのは三河地方の特徴といえるかもしれない。