知立神社

尾張造檜皮葺きの社殿。多宝塔もある。

(愛知県知立市西町神田)

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知立神社。

知立市の市街地にある神社。知立市の語源にもなった神社である。

多宝塔があるというので立ち寄ってみた。

すぐ横を国道1号線が通っている。

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参道の入口付近にあった「千人燈」という戦前の常夜灯。側面に彫られた「献身報国」というスローガンが目を引く。もちろん愛国心というのは大切だとは思うし、戦争が不可避であるなら勝ちたいというのはまともな発想なのだが、それがいつのまにか1億人が玉砕してもいい、玉砕しろ、というような歯止めの効かない全体主義へと突き進んでしまったのが戦前の民主主義が行き着いた結末であった。その大衆の行動パターンは21世紀になってもほとんど変わっていないのが悲しい。

この常夜灯が歴史を越えてそのまま残ったように、人間というのも変わらないものなのだろう。

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多宝塔も参道の入口付近にある。

屋根のこけら葺きでいかにも鎌倉・室町といった風情で美しいのだが、この部分は再建。

この塔は神仏分離のときに、仏教風がけしからんということで、寄棟造のの堂に改修されていたものを、大正時代になって修復したものだという。

歴史の途中経過をリセットして原初の形に復元するより、むしろ神仏分離の歴史の証人として異形のまま残すというのも、あってもいいように思う。

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参道には反り橋がある。

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参道左側にはまず参拝者休憩所がある。

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その先には社務所。

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拝殿は檜皮葺き。

このように、妻入りの拝殿を縦拝殿というが、そのうち名古屋を中心に見られるものを特に尾張造りと呼ぶ。

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本殿拝殿の親母神社。その奥には合祀殿、小山天神社という末社が連なっている。

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参道の右側を見ていく。

神馬堂。

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秋葉社。

境内には他に神楽殿、水盤舎があった。

(2002年02月10日訪問)

福岡県の仏像 (アクロス福岡文化誌 8)

単行本 – 2014/3/30
アクロス福岡文化誌編纂委員会 (編集)

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