龍海院

東岡崎駅南口すぐ。背後に丘陵を背負い北面した寺。

(愛知県岡崎市明大寺町西郷中)

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龍海院。朝、ビジネスホテルを出て初めに立ち寄った寺。時間はまだ8時台で、まだ日が差していない時間帯だ。私にとってはかなり早い時間となる。

寺は東岡崎駅の南口からすぐのところにあって、北面している。

龍海院は別名「是(ぜ)の字寺」とも呼ばれる。これは、徳川家康の祖父、松平清康が若い頃「是」の字を手に握るという夢を見て、それを「是の字は日の下の人と読めるから、子孫が天下を取るという意味である」と占った僧がいた。清康はそれを喜んで、その僧のためにこの寺を建てたという伝説によるもの。

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その後、寺は清康の家臣酒井家の菩提寺となった。実は、私の郷里前橋市にも龍海院という寺がある。酒井家が前橋に分封になったときに、寺も分家して前橋に移ったのだろう。子供のころよく遊びに行った寺だったので、龍海院という名前は私にとってはとても懐かしい名前でもある。

山門は薬医門(左上写真)、山門を入って右側に観音堂(左写真)がある。

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本堂は、むくりのついた宝形屋根のRC造の近代建築。堂の回りは池のようになっているが、水は張ってなかった。

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観音堂の右側には東司(黄色い建物)、鐘堂。

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庫裏。寺務所も兼ねている。

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境内の東端には大小の地蔵堂がある。

(2002年02月11日訪問)