
国道1号線に面した牛乗山という丘陵の上に一畑山薬師寺という寺がある。
山上までは車で登ることができるが、途中には一間一戸二重門があり、その下は車で通り抜けることができる。
寺の境内に入るために、薬医門や四脚門などを車で通り抜けなければならない寺はたまにあるが、楼門の中を車で通過できるというのは、ここ以外にはすぐには思い浮かばない。

駐車場からは、いきなり祈祷殿へ入れるようになっていた。典型的な祈祷寺のたたずまい。
寒い時期だというのにけっこう繁盛している。

一畑山薬師寺というくらいだから、当然、島根県にある一畑薬師の末寺なのであろう。だが本山の10倍くらいは参拝客がいる感じだ。
いずれ島根の一畑薬師も紹介するときがくるだろうが、あちらは鉄道の駅がなくなったり、遊園地が廃止されたりでどちらかと言えば凋落傾向にある寺だが、こちらはまったく衰えを感じさせない栄えぶりである。

祈祷殿を抜けて、本堂前広場へと出る。
祈祷殿の二階についている寺紋は、一畑教団のマークだ。一畑教団は臨済系の宗派になる。

巨大な本堂。
成田山の本堂と同じくらいはありそうだ。

本堂の前には宝塔。
内部は水子供養になっている。

巨大な水盤舎。

巨大な単層鐘堂。
一般的な重層鐘楼よりは巨大だが、重層鐘楼にしてしまうと除夜の鐘を突く初詣客をさばききれないのだろう。
境内には温泉を建設中だった。

寺務所はRC造で3階建て。

境内の西のはずれには鎮守社×3。
縁結びの神と書かれていたが、遠くから眺めるだけにしておいた。
(2002年02月11日訪問)