新井稚蚕共同飼育所

地下室へのシュートがある。

(群馬県前橋市滝窪町)

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大胡町から赤城山の方向へ少し標高を上がったところに大胡温泉という一軒宿がある。きょうび前橋市周辺には深井戸で無理矢理掘り出したような新しい温泉がたくさんあり過当競争ぎみだ。その中で大胡温泉は泉質もあまりぱっとせず、設備も古いのだが、まるで時がとまったようなひなびた風情はかなり気に入っている。

ちょっと話がわきにそれたが、その温泉に向かう途中の道ばたに、新井稚蚕飼育所がある。

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現在は循環ファームという会社の施設になっているようだ。

南側が配蚕口。この写真は北側で宿直室がある側だ。小屋は木造。

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宿直室の地下は貯桑室になっているのだろう。

桑の投げ入れ用のシューターがある。

「良い子は、家に石を投げたり、いたずらをしてはいけません。」と書かれた看板があった。

なんかいろいろな芥が投げ込まれている。もともとはフタがあったのだろうが。

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このでっぱりはトイレだろう。

高窓の様子から、ブロック電床育で、片側4室×2列、合計8室の飼育所のようだ。

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配蚕口側には消毒槽も残っていた。

(2008年12月31日訪問)

オオカミは大神 狼像をめぐる旅

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