赤城南麓にある豆腐製造会社が、ガンダムに登場する「ザク」の豆腐を発売してブームになったことがある。そのとき記念に巨大なザクヘッドを工場に設置したというので友人の運転で見に行った。その帰路に同乗者が偶然に発見したのが、この五代集乳所。そのときはカメラがなかったので、場所だけを確認して後日訪問した。
集乳所は、近隣の小規模な酪農家が生乳を集荷する施設で、乳業会社のトラックがここで生乳を集めて工場に運んでいた。そのためそこそこ広い道路に面していることが多く、これまで見てきた集乳所はすべて、道を走っていて偶然発見したものばかりである。
集乳所にもいろいろなタイプがあるが、まずひとつの分類方法として、建物の大きさがある。小さなものは2坪ほどしかないものもあれば、大きなものは事務所が付属するようなものもある。この五代集乳所は大中小で言えば、「中」ランクであろう。
建物の構造は、ブロック積みの壁構造。正面に車寄せのような段差がある。牛乳缶の積み下ろしがしやすいようにしてあるのだろう。集乳所の外見上の特徴のひとつといえそうだ。
いまでも表札が出ている。しかも、ページ右上の地図をクリックすると、地図上でもまだ集乳所として記載されているのだ。
実際は、近くの農家の納屋になっていて、中にはいろいろとモノがあるので、写真を撮るのははばかられたが、奥のほうに牛乳缶を冷やした水槽のようなものが見えた。
入口付近に置かれていた牛乳缶。
(2013年03月03日訪問)