次に向かったのは、同行している友人が仕事での移動中に発見したという水車小屋で、それほど昔のことではないからほぼ残っているだろうと考えられていた水車小屋だ。
ところがここも更地に。
なんだか最近取り壊したような工事中のテープがむかつく。
この水車小屋の場所は独特で、周囲は畑で人家も山もない乾いた場所。こんな場所に水があるの?と思ってしまうが、山から流れてきた用水路の落差を利用して水輪に中掛けするように作られていた。
道路と水輪が直角になっている珍しい配置だ。
水輪があった溝は瓦礫が投げ込まれて埋められている。
これは本当に“らしくない"場所なのだ。
だが石垣から突き出たような水路の跡が、ここに水車があったことを証明している。
せめても、こんな場所に水車小屋があるのだという雰囲気を伝えるため念入りに写真を撮った。
(2007年05月04日訪問)