次に向かったのは、複雑な内部の機構を持っていた水車小屋だった。
だがすでに小屋はなく、小屋の跡地も残土置き場になって面影もない状態だった。
左写真の奥に見える石橋のあたりで取水し、カーブミラーの下に見える石垣から樋で水車に導水していた。
小屋があったのはスギナが生えている右側の土地だった。
この水車小屋は搗き臼だけでなく、挽き臼を持っていて、しかもその挽き臼に自動的に原料を投入する木製のベルトコンベアのような機構があった。「のぼりがけ」というものだろうか。
水車小屋というと原始的で単純なもののような印象が強いが、歯車などを駆使した複雑な木造のプラントのような水車小屋もあるのだと初めて知った水車小屋だった。
(2007年05月04日訪問)