津久田の復元水車

赤城ICへの取り付け道路に新設された観光水車。

(群馬県渋川市赤城町津久田)

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水車跡を探して町内をウロウロしていたときに見つけた水車小屋。

赤城ICの取り付け道路に面したところに小さな公園のような場所がありそこに新しく作られたようだ。トイレも併設されている。

公園といっても駐車場はないし、高速道路の取り付け道路だから道を走る車もスピードを出していて、気楽に駐車して見学という雰囲気ではない。この公園、誰が使うんだろうか。

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水は少し上流から樋で引いている。ただしその距離はかなり長く、水車小屋を作るのに適した場所ではないことがわかる。つまり、不自然な場所にある、ということだ。

樋は水漏れを想定していない構造なので、木造は外見だけで、中には鉄管が通っているのではないかと思う。

水車を見るために赤城町に来たのだが、私が見たいのはコレジャナイ。

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水輪は木製、屋根は茅葺き。そういうアイコンはもはやうさん臭くしか感じない。

昭和中期に流行ったような薄っぺらい民芸風観光施設は今日び求められていないということがわからないのだろうか。郷土愛を育てるには歴史に裏付けされた「本物を見ること」が必要なのに、なぜ町内にたくさんあった実用水車を保護せず、こんなことをするのだろう。

水の掛け方は、上掛けの逆転だった。

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内部はガラス越しにしか見学できない。

ひき臼に自動的に穀物を送り込む装置が再現されていた。水車大工の技術を後世に伝えるために作成されたものなのだろうか。

(2007年05月04日訪問)

水車と風土

単行本 – 2001/8/6
平岡 昭利 (編集)

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