有馬から先、5箇所で稚蚕飼育所を見つけられず、代わりに神社に立ち寄った。
下八幡宮神社という小さな鎮守だ。
立ち寄った理由は、この遊動円木が見えたから。
遊動円木は近年では危険な遊具というレッテルを貼られて、公園からの撤去が進んでいる。
危険かどうかという観点でみたら、遊び方によっては危険なのはまちがいない。少しの瑕疵も認めない今の日本の社会では、もうこうした遊具は消え行くしかないのだろう。
見かけたら写真を撮っておかなければならない物件だ。
雲梯。
ご丁寧に上に登るハシゴが付いている。私が小学生のころには、雲梯の上と下を使った「タカオニ」という遊び方があったが、それなども現代では危険な遊びに分類できるのだろう。
境内にはほかに、ブランコと鉄棒。
社務所、兼、集会所。
本殿と拝殿は少し変わっている。
本殿の覆屋の前の部分に拝殿がめり込んでいるのだ。
境内には大きなウロのあるケヤキがある。落雷で中心部が燃えたのではないだろうか。
たくましい生命力を感じさせる。
観光案内によれば、この神社には「下八幡の獅子舞」と呼ばれる獅子舞が伝わっているという。
室町時代にまで遡るという伝承をもち、関白竜天流という珍しい流派なのだという。
(2008年05月01日訪問)