知人から、富岡市役所の南側に製糸工場の跡があると聞いたので行ってみた。
名前は木暮製糸場。現在は手作りのパン屋さんになっている。
この建物は製糸場の燃料置き場だったという。この右側の、現在は更地になっているところに繰糸場などが建っていたようだ。
木暮製糸は従業員16人で、そのうち12人が引き手、立繰の座繰製糸だったという。想像だが、諏訪式繰糸機が12台あり、座りながら一人で2枠を操るタイプの繰糸機だったのではないかと思う。
座繰の小枠から大枠への揚げ返しは時間が決まっていて1日1回、糸を集めて行ったそうだ。
パン店舗の北側にもおそらく操業時にあっただろうと思われる建物がある。
富岡市役所の敷地から、その建物を見たところ。
こういうのを見ると、製糸工場って捜せばまだあるんじゃないかという気がしてくるのだ。
富岡市内にも「もしかしたら? 」という建物の候補がいくつかあるので、製糸工場捜しはまだ続くことになるだろう。
(2014年04月09日訪問)