富岡市役所からまっすぐ南に歩いた路地にある三階木造民家。
民家というより、屋敷というほうが適切かもしれない。大きくて立派な建物だ。
もと料亭といわれているが、人によっては妓楼の跡と勘違いすることも多いだろう。
妓楼かな? と思わせる要因はこの破風付きの玄関だ。
高級料亭だと、通行人を呼び込む機能は重要ではなく、道から引っ込んで坪庭みたいなところに入口がある場合が多い。それに対して、妓楼は玄関から中をチラッと見せて客を呼び込まなければならないから、通りに面して玄関が造られることが多い。
でも公式にはもと料亭というふうに言われているので、まあ、そうなのだろう。
二階、三階部分には円窓がありかなり風情がある。
現在は内科の医院になっているようなので、当たり障りのない風邪でもひいたときに、一度かかってみようか。
(2013年12月06日訪問)