
時間も遅くなり、帰ろうとしている途中に偶然みかけた飼育所。
道ばたにあり、INAXの看板が出ていることから、工務店の倉庫に使われているのかもしれない。

宿直室側をみると、丁寧に改装されていて、浴室っぽい場所もある。住居としても使われているのかもしれない。
もともと稚蚕飼育所はしっかりした造りの建物が多いし、炊事場やトイレも備わっているので、倉庫や工房などと住居を兼ねるような建物に改造したら使い勝手がよさそうだ。

北西の側に倉庫が増設されているが、ここはもと貯桑室への入口だったのではないかと思う。

飼育所の北側はコンニャク畑になっていた。
かつてここが桑畑だったことの証しとして、畑の境界に桑が残っている。葉の感じからして、「一ノ瀬」か、「改良一ノ瀬」といった品種ではないかと思う。
いずれ桑の品種も、覚えてゆきたいと思っている。
これで、下仁田方面の稚蚕飼育所巡り1日目は終わった。
下仁田方面はなんといってもコンニャクと下仁田ネギの生産が盛んな地域なので、どちらかといえばコンニャク倉庫や製粉水車小屋を徹底的に探すべきなのかもしれない。それと、もうひとつ気になるのが下仁田方面にいくつかあるジオサイトだ。
下仁田方面はいずれ別の目的でまた訪れることになる予感がしてならない。
(2008年06月28日訪問)