中組稚蚕共同飼育所

道路に2面しか面していないため、配蚕口が作れなかったのか。

(群馬県富岡市神農原)

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木造モルタル造、屋根は軽量鉄骨小屋のスレート波板葺きの飼育所。ちょっと見た感じでは飼育所らしい特徴は少ないが、奥のほうに高窓があることから飼育所だとわかる。

室は片側2つづつの4室のブロック電床育だったと思われる。内部は工務店の倉庫になっているようだった。

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消毒槽は取り壊されていた。

このタタキの部分には以前は屋根があったようだ。

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手前側に配蚕口っぽい引き違い戸があるが、室との位置関係からすると手前は宿直室や挫桑室になっているはずで、配蚕口とは考えにくい。タタキもなく、人が出入りできる造りにも見えない。

稚蚕飼育所は、片側に大きな開口があるという常識にとらわれすぎて設計をミスったのではないか。

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近くで見かけた養蚕農家。

手前の青い屋根の小屋と、母屋から棟続きになっている建物が蚕を飼育する場所(蚕室)で、棟の高い母屋の二階が繭を作らせる場所(上蔟室)だったのだろう。

(2008年07月12日訪問)

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ムック – 2021/1/29
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