国道254号線から分かれて、姫街道を進む。根小屋、小出屋、赤岩、という字を過ぎると、北側に尖った岩山が見えてくる。その岩山のふもとの字が、
集落を見おろす場所に鳥居が見える。神様が集落を見守る構造は、先ほどみた根小屋とよく似ている。
神社は遠景から見た限り、山の神とか、そんな感じだ。
民家は2階建ての出梁造りの養蚕農家が多い。
越屋根がないのも根小屋と共通している。群馬県の養蚕農家の越屋根は、江戸末期から明治初期にかけて発生した島村型とでも言えるひと続きの越屋根(総櫓)や、2~4つの小さな櫓を上げた高山型とでも言えるものがある。いずれの越屋根も伊勢崎、玉村、藤岡などの県央の平坦地に起源を持つとされるもので、山間部のように気温が下がりがちな地域には必要ないものなのかもしれない。
岩山のてっぺんにはなにかありそうな感じ。ちょっと登ってみたい気もする。
棒のようなものは避雷針だろうか。
滑岩集落の全景。
(2011年05月08日訪問)
図解建築用語辞典
単行本 – 2013/12/1
建築用語辞典編集委員会 (編集)
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