かつて緑埜精糸社があった上大塚の集落を少し歩いてみた。
この家は緑埜社の中心となった豪農だ。建てられたときには気抜き櫓がなく、養蚕が盛んな時代には気抜きを作り、現在はまた撤去した姿になっている。室内の柱には自由民権運動の時代に押し入られたときの刀傷が残っているという。
案内してくれた郷土史家の解説によれば江戸末期の建築だというが、どうなんだろう。明治前期くらいに見えるが。
近くの町並み。
こんなちょっとした路地が農村らしくて思わず入ってみたくなる。
もと養蚕農家というお宅があり、ご主人が出てきて蚕室などを見せてくださった。
お土産にいただいた「養蚕用 35% ホルマリン」容器。
蚕を飼育する場所を消毒するのに使用するものだ。
近くに楼門のある豪農の屋敷があった。
(2013年11月02日訪問)