ティーリィミンガラ僧院

小さな丘の上に四面仏がある。

(ミャンマーカレン州パアン)

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パアン・ラインブエ街道を、パアンから5kmほど行くと、カレン州の工業団地地区に入る。

500 ヘクタールはあろうかという広大な土地だが、まだ進出している企業は少ない。

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UMHという会社が大きな縫製工場を造っているが、ほかは市内にあった工場が移転してしている程度で、ほとんどが空き地。

これまで難路だったタイ国境の国道が整備され、タイ国境からパアンまで3時間程度で来れるようになっている。交通が便利になったことから工場の誘致が期待されるところだが、まだ進出している企業は少ないようだ。

なにしろ停電が多いので、機械が止まったら不良品が出てしまうような製品の製造には厳しいだろう。

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その工業団地用地の一角に、お寺がある。

GoogleMaps の航空写真を眺めていたときに、このお寺に変な大仏のようなものが見えたので、確認に来たのである。

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山門を過ぎると、緩やかな丘を登っていく。

ラテライト土壌の真っ赤な道が続く。こういう風情好きだなあ。

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しばらく行くと僧房があった。

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その脇には東司(とうす)(トイレ)。

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さらに丘を登ると、不思議な塔のような建物があった。

航空写真で大仏に見えたのはこれだったのか。

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平面は正方形で、四面仏形式になっている。

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一つの面は三階建てで、それぞれに仏が収められている。つまり、3体×4面=12体の仏があることになる。

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四面の各面の構造は同じだった。

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四面仏堂の横の鐘。

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鎮守社。

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内部に祀ってあるのはナッの行者であろう。

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境内の奥に、整地された長方形の土地があった。

中央に粗末な小屋がある。

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その周りには、2対の石柱が長方形を描くように並んでいる。

このような2対の石柱で囲まれた堂を、ほかでも見たことがあるのでこれにはなにか意味があるのだろう。現時点では謎の存在である。

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境内にはほかに、お坊さんの住居と思われるものがあった。

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丘の上から裏側(東側)を見たところ。

どこまでも荒れ地のような潅木が生えた土地が続いている。おそらく工業団地の用地の一部なのだろう。このような土地は、元々は森林だったのが伐採された二次林なのだそうだ。森林が失われてから、どのくらいたっているのかはわからない。十年か、百年か、数百年か。

実は、この方向にはすぐ近くに別の寺があるのだが、このときは樹の陰になって気付かなかった。

(2014年11月08日訪問)

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