
ミャワディの住宅街の一角を迷いながら進む。
職場スタッフの親戚がこのあたりに住んでいるので、挨拶をしていくらしい。
丘の上にパゴダが見えた。

だいたいにおいてこういうときは、スタッフの親戚の家に行き「いま日本人と仕事してるんだョー、コレがその日本人だョ」と半分見せ物的に連れて行かれるのだ。
まあ、カレン州では日本人はめずらしいので仕方あるまい。

その親戚の家はパゴダのすぐ隣にあった。
職場スタッフと親戚のつもる話が始まったので、私はヒマになる。
「ちょっと、パゴダ行っていい?」
「じゃあ、ウチの子に案内させるョ」

娘さんと孫だろうか。
3人でパゴダに行くことになった。

パゴダの境内は色鮮やかなタイルで埋め尽くされている。
だが、こうした色の濃いタイルは日射で焼けるため、日本人はほとんど歩くことができない。昨日もモーラミャインでほとんどの寺で半泣き状態だったのだ。

パゴダのシルエットは、シュエダゴンパゴダに近いか。

対になるタコンタイ。
下部には四天王、てっぺんはオシドリというもっともよくあるパターン。

境内にあった、謎の動物たち。
クジャクは太陽のシンボルとしてお寺で見かけるモチーフだが、キリンはいったい何なのだろう。
これ、きっと仏教説話とかじゃなく、単に面白いから作っただけだよね?

八曜日の守り本尊。
パゴダの外周にも守り本尊があるが、それとは別にこのように菩提樹の下に別に遥拝所が作られている場合が多い。

私は水曜日の午後に生まれたので、牙のないゾウに参拝。

シンウーパゴ堂。ガラス張りになっていた。

顔の向きは右側。

シンティワリ堂。
シンウーパゴとシンティワリはだいたいどこの寺に行ってもあるな。

「チョット、足の裏熱くなっちゃった」
水を撒いた芝生の上に行って足の裏を冷やす。
やっぱりミャンマー人でもあのタイルの上は歩けないんだ・・・。

南側に小さなお堂が二つ。

ひとつめには説法印の仏陀が収められていた。

もうひとつのお堂も説法の場面だった。

境内にはほかに鐘撞きがあったが、タイルが熱くて近寄ることもできず。

境内は丘にあるので、眺めがよい。
ここから1.5kmほど先に国境線がある。見えている地平線はタイなのだ。
きょうは突然のミャワディ行きになったので、事前に何も調べられなかった。
このパゴダはたまたま立ち寄ったというだけで、ミャワディのパゴダ観光において最も重要なパゴダというわけではない。実はあとから、この場所から歩いて行ける距離に巨大ワニの寺があることを知った。知ってたらそちらにも立ち寄ってもらったのに。
もう一度、ミャワディに行くことはないだろうなぁ・・・。
こういうこともあるので、これからはパアン市から日帰りできるくらいの距離の町はすべて航空写真で確認しておこうと反省したのだった。
(2015年04月20日訪問)