ザタピン町の入口に墓地があったので立ち寄ることにした。
ミャンマーの葬送のことはまだほとんどわかっていないし、地域性があるのかどうかもわからないので、とりあえず墓地があったら見ておくつもりなのだ。
寝棺型の墓石が道ばたに並んでいる。
これはファンシーな色合いの墓石。まだ作られてから新しそう。
墓地の奥には引導場と思われる建物がある。
室内の入口方向。
室内の奥方向。
カラゴン村の火葬場で見た引導場とほぼ同じような作りだ。つまり、奥側の床が少し高くなっていて、おそらくそこに棺桶を安置するのだろう。
そのカラゴン村はここザタピンからはジャイン・ザタピン橋を渡ってすぐ近くだ。
透明の棺が置いてあった。
死人が参列者からよく見えるようにしたお棺である。
お寺でお坊さんが亡くなると、こうした透明のお棺に入れて参拝客から見えるところに展示することもある。
たぶんそれなりに身分のあるひとが使うお棺なのだろう。
さてこの墓石なのだが、日本人の感覚からするとキリスト教徒の墓地か、とも思えるのだが、おそらく宗教は関係ないと思う。
というのも、以前レーケー僧院で境内にこれと同じような墓石を見たことがあるのだ。
この霊園には火葬の設備がない。
もしかしてこのお墓は、亡骸をそのまま収めてフタをしたものではなかろうか。
墓地には手入れされていないと思われる墓石も目立つ。
ミャンマーではお墓参りはしないという話も聞くので、どうしても荒れてゆくのだろう。
(2015年04月26日訪問)