2003年のゴールデンウイーク。休みの初日は土曜日になるが、前の週の頑張りで疲れもあるので身体を休める日として、二日目の日曜日から旅に出ることにした。土曜日は早めに就寝したが、これから長い旅に出ると思って興奮したのか、夜中の1時に目が覚めてしまっタ。それから寝つけないのでこれから向かおうと思っている広島の地図を眺めていた。
ところが、地図を見ているうちに急に岡山県の揚水水車群のことが気になってしまった。揚水水車は川から田に水を汲み上げる水車で、田植え前がベストシーズンだ。だとすればゴールデンウイークに岡山を見ておいたほうがいいのではないか? 広島方面は他の季節に行けるし・・・
そこで急きょ目的地を岡山に変更。そのうちに明るくなってきたので5時ごろ家を出て高松市へ向かった。
高松ではひとつ気になっている情報があった。「高松駅の西の跨線橋のあたりの寺に、高松城のやぐらを移築したものが残っている」というのである。せっかくだからちょっと寄り道して、その真偽を確かめておこう。
付近は寺町のようになっているのだが、そのなかで最有力の候補がこの蓮華寺なのだった。
だが跨線橋から見るかぎり、それらしい建物はない。
山門は薬医門。
袖塀付き。
山門を入ってすぐ右側には地蔵堂。
左側は手前から、庫裏・・・
本堂・・・
渡り廊下・・・
・・・観音堂というように建物が連結している。
本堂の下には鉄でできたガマがあった。
境内にはほかに笠松。
城から移築した建築の可能性があるとすれば本堂だが、櫓とはいいがたく、あるとしたら御殿建築の移築だ。どうも話が違う。
もう少し他の寺をあたってみようか。
(2003年04月27日訪問)