井弥の穴

奥行85mの乾いた鍾乳洞。

(岡山県真庭市下呰部)

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北房町の町役場のすぐ近くに小さな鍾乳洞がある。

井弥(いや)の穴だ。

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豊永台というカルスト台地を備中川がけずった崖の下にある。

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鍾乳洞の前には籠り堂があり、お寺と鍾乳洞が一緒になっている。

案内によれば深さは85mあるとのこと。それほど深くはない。

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20mくらい入ったところで天井が低くなっていた。

ほふく前進すれば楽々入れそうだったが、服が砂だらけになりそうだったのでやめておいた。

根性なしなのだが、単独行なのでビビリに徹してどんな無理もしないつもり。でもたぶん、よほど変な支洞に這込まない限りこの鍾乳洞には危険な場所はないと思う。

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洞内に祀られている石仏。

上のほうに向かっている支洞がある。この穴は台地の上に降った雨水が崖からしみ出してできた鍾乳洞なのだろう。

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お堂の内部には地蔵尊が祀られていた。

(2003年05月01日訪問)

古建築の細部意匠

単行本 – 1972/6/10
近藤 豊 (著)

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