
井弥の穴につづいて、台地の崖下にあるもうひとつの鍾乳洞、諏訪の穴へと向かった。
はじめ道なりに台地上へ登る坂道へ入ってしまったが見つからず、戻ってくるはめに。

坂を登らず、川に沿って崖下を巻いてゆけばよい。
目印はこの小さな橋だ。

この鍾乳洞は照明がセンサーライトではなく、自分で電源を入れてから入洞する方式になっている。午後7時以降は自動消灯する。
自分が入っているあいだに誰かに照明を消されたらたまったものではないので、自分の照明具を持って入洞することにした。

鍾乳洞の入口には水神と思われる祠が祀られていた。
洞口からは湧水が流れ出して川を作っている。

いよいよ諏訪の穴へ。
洞口には朱の橋がかかっている。

洞内へ入るとすぐに川がある。
ん? 照明もある観光洞じゃないの?

とりあえず川幅は狭いので、ジャンプで飛び越えた。

洞窟の奥からは大量の水が流れ出している。
水はあまりきれいな感じではない。台地上の吸い込み穴から入った水がダイレクトに流れ出ているのか。

その先には橋がかかっていた。橋床がヤバすぎる。下はよく見えないが轟々と音を立てて水が流れている。
両側の橋桁に足を乗せて行けるところまで進んでみたが全身をアドレナリンが駆け巡っているのがわかる。以前、ある廃坑で錆びた鉄の階段が登っている途中で崩落したことがあり、こういうタラップを歩くときは基本的に崩壊すること前提くらいに思って身体を支えたほうがいい。

洞内は水だらけでちょっと普通の装備で進める感じじゃない。崩壊中の橋を渡り切ったところで戻ることにした。
照明のスイッチがあるとはいえ、まったく観光には向かない鍾乳洞だ。入れたのは洞口から30mくらいだろうか・・・。

あとで得た情報によれば諏訪の穴は深さ1,750mあり、途中何度も水の中を歩かなければ奥に行けないとのこと。
台地の上には次に向かう
日咩坂鍾乳穴はドリーネの吸い込み穴なので、そこから地下へ入った水がこの諏訪の穴から噴き出しているのではないか。

なお、この諏訪洞から流れ出る湧水の水音は、「日本の音百選」に選定されている。
(2003年05月01日訪問)