諏訪の穴の入口にあった観光水車小屋。
何だろう、牧歌的なハリボテ建築にも達していない中途半端な意匠の小屋だ。
これだったら、いっそのこと波トタンで作られた水車小屋のほうがよほど風情があるのではないか。
掛け方は上掛け。水はおそらく諏訪の穴から樋で引いたものだろう。
諏訪の穴からは一年中豊富な水が流れ出ているので、かつては水車小屋があったとしても不思議ではない。それが手前の用水の河川改修で取り壊され、再建したものがこれなのかもしれない。
内部は搗き臼×2。
軸が六角形になっていて羽根木はそのうち3面のホゾに差し込んである。二つある杵について角度を60度ずつずらして平均化する工夫がされていた。
(2003年05月01日訪問)