2017年時点での地図を見ると、同地点には「松林寺」という記載がされているが、訪問時の情報に従って「玄賓荘」としておく。左写真の参道の様子も訪問時とはだいぶ違っている。
よく手入れされた参道が気持ちいい。
境内もよく手入れされている。
これは寺なのか、山荘なのか。
中心となる建物は方丈。大寺院に付属する塔頭などにありがちな建物だ。
このように単独で建っていると民家っぽくもあり、かといって農家風とまでは言えない。どちらかといえば豪商が山家風にしつらえた別荘という風情だ。
本堂の裏手は畑になっている。
僧玄賓は天皇にも仕えた高僧だったが、世俗を嫌い隠遁生活を送ったという。その遺徳をしのんで、こうした山家風の寺が造られたのだろうか。
本堂の右手に庫裏がある。
庫裏のありようを見る限り、やはりここは間違いなく寺なのだろう。
(2003年05月03日訪問)