トンェイン僧院の門前をそのまま南下すると、トンェイン町のマーケットへと至る。
商店街が近づくと、急に人通りも増えてくる。
きょうは実は体調がいまひとつなので、ここらで水分補給したいところだ。
ここまでの旅程で、パアン・モーラミャイン街道にはサトウキビジュースを出す茶店が何軒かあるのだが、停電中でジューサーが動いていなかった。
どこかでジュースでも買って飲もうと思うのだが、なにせ外国人が入るような洒落たカフェなどまったくない町だ。冷たい飲み物をGETしようと思ったら、クーラーボックスか冷蔵庫が店頭にある店を探す。クーラーボックスを開けてみたら氷が入っていない場合もあって、そういう場合は次の店へ行かなければならない。
オートバイに乗りながらでは見極めが難しいので、駐車してマーケットを歩くことにした。
このマーケットは全体が巨樹の林の中にある。枝は道路の上にも広がり、樹冠が閉じて屋根のようになっている。
まるでアーケード街だ。日射の強いときでもそれほど暑く感じない。
二階屋の屋根よりも高い樹がマーケット全体を覆っているのだ。建物がミニチュアのように感じられる。
いったい樹齢はどのくらいなのだろうか。
路地に入ってみた。すぐ先はサルウィン川の河畔。船着き場も点々とあるので、あとで紹介しようと思う。
菓子を扱うお店はどこでも華やかで楽しそうだ。
二階屋が何軒かある。どれも似たようなフォーマットだ。鉄筋コンクリート造で、柱間はレンガで充填されている。ミャンマーといえどおそらくこうした家を建てるには、日本円換算で数百万円の後半から一千万円以上はかかると思われる。かなりの豪邸といえる。
マーケットの中心の大きな三差路。ここは町の南北の大通りがクランク状になっている場所だ。ここを中心として、町の居住区は南北に分かれている。
南の方向にも居住区が続くが、ここから南にはめぼしいお店はない。
道路は最後に農道になってしまい小さな村で行き止まりになっている。
貴金属店。
ホテルも銀行もないこの小さな町でも、金や宝石を商う店はある。ミャンマー人は金のアクセサリーを好む。かつて政府によって高額紙幣が廃止されたことがあるなど、貨幣に対する信用が低く、資産価値の減らない金は人気が高い。
おっ、貴金属店の隣の茶店の奥に冷蔵庫があるのが見えるじゃないか。
この店でひと休みするとしよう。
店内はこんな感じ。
入口付近に下がっている暖簾のようなものは、小袋入りのインスタントコーヒー。小袋1つ単位で販売してくれるし、たぶん、この店ならお湯を入れて飲むこともできる。
店内の様子から簡単な食事もできそうだ。
店の奥にあった冷蔵庫を勝手に開けて飲み物を選べばよい。
ときどき家庭の食材が入っていたりするが・・・。
レモンライム味のMaxにしよう。
Maxは、コカコーラグループと提携しているミャンマーの飲料メーカーが作っている炭酸ジュースだ。なぜか同じデザインでファンタのロゴが付いているものもある。
気のせいかもしれないが、Maxシリーズはファンタシリーズに比べて炭酸が強く甘味が少ないような気がする。特にレモンライム味は甘味が少ないので、さっぱりしたいとき向けか。
(2016年12月17日訪問)