ここまでで、トンェイン町はだいたい見終わったと感じたので、帰路につくことにした。普段なら日が落ちるまで観光するのだが、きょうは体調が万全ではないので、明るいうちに宿にもどりたい・・・
だがこれまで通ったことのある道で帰るのでは発見もない。そこでトンェイン町から真東へ続く道を進み、小さな村々をつなぐ未舗装の道をたどりながら、パアン・モーラミャイン街道に出ることにしたのだ。
これがその道。ほとんど誰も通っていない。
乾季だからなんとか通れるが、これが雨季だと泥地獄と化すに違いない。
でも、こんなしょうもない細道を、のんびりとオートバイで走るのはとても開放的なキモチになる。宿で一日寝ているより、よほど健康になるというものだ。
周囲は落花生畑。地平線が見える。
パアンのシンボル、ズェガビン山も遠くになってしまった。
あれっ?? パゴダ発見!!
きょう走るルートは事前にGoogleの航空写真で確認していたのだが、見落としていた。
このルートを選ばなかったら、知らずに終わったパゴダといえるだろう。
早速行ってみよう。
田んぼの中の狭いあぜ道を走り、ワラグロが積まれた田んぼへたどり着く。
雨季だったら絶対に近づけないようなルートだ。
ここがどうやら寺の南門らしい。
だが寺の本当の正門は北側にあり、主パゴダの裏のほうから境内に入るという伽藍配置なのだった。
山門を入ると過去七仏堂。
建物の基礎や柱や壁はコンクリの打ちっ放しで、まだ作っている途中のようだ。
仏像にも養生シート状のフィルムがかぶせてある。
過去七仏堂の背後には金色のパゴダがあった。このようにパゴダの前にある仏殿を当サイトでは「パゴダ拝殿」と呼んでいる。
パゴダの前ではいままさにユンボが池を造成していた。けっこう深い池だ。
後日、facebookのタイムラインでこの池にムチャリンダ仏がつくられている写真がシェアされていた。
だがこの時点ではまだ全体的に未完成な寺なのだった。
これでパアン滞在最初の土曜日はおしまいである。
あとはひたすら田舎の道を走り、パアン・モーラミャイン街道を目指す。遠くにはパヤーナズゥパゴダが見えていた。
明日の日曜日も出かけるつもりなので、きょうは無理せず、RedBullでも飲んで明日に備えて早寝しよう。
(2016年12月17日訪問)