この写真は2年前にマイカンユゥ洞窟寺を参詣したとき山頂から撮ったものだ。
奥のほうに二つの山体が見える。
これまでもこの二つの山が気になってはいたが、見える範囲にパゴダがなさそうだし、山へ直行する道がないのでそのまま看過していた。
今回はかなり大回りになるが、あの山まで行ってみようと思う。
村の中の家と家の間の狭い路地を進んでいく。村の中はどこも同じような景色だし、目的地の山は目視できないが道は間違ってはいない。こんな道に入っていけるのも GoogleMaps の衛星写真とキャッシュ機能のおかげだ。
しばらくすると村の屋敷森が途切れ、赤茶けたほこりっぽい道に出た。
雨季のぬかるみを別とすれば、いちばんイヤなタイプの悪路だ。
路盤の石がごつごつとむき出しになったところはいつ大きな石に乗り上げるかわからないし、かといって路盤の弱いところはアリジゴクみたいに深い砂にタイヤをとられる。中途半端なところは深いワダチがある。
ルート取りを見極めるためかなり先まで見つつ、かつ、足下も油断できないという神経のすり減る道なのだ。
ふたこぶの山が近づいてきた。
やはりパゴダや僧院のようなものは見当たらない。
壁面は削り取られて採石場になっていた。いまのところここに寺院を建設しているという感じではない。採石場そのものといった風情。
その先のもうひとつの山にも寺の可能性は感じない。ただ山頂に避雷針のようなものがわずかに見えるのが気になるところだ。
衛星写真を見るとこちらからあの山へアクセスできる道路はないので、ここまでで引き返すことにする。たぶん今後もよほどの変化がなければ、あちらの山を訪れることはないだろう。
(2016年12月30日訪問)