ミャインジーグー街道を離れ、サルウィン川河畔に近いカモットゥ村方面へと向かう。
以前に訪れたノンライ山パゴダの西のエリアになる。もう少し効率的に巡りたいものだが、その地域の地理に詳しくないと、そこが簡単に行ける場所なのか、行くに値する場所なのかも判断できず、結局、蚕食的になってしまっている。
近くの村を通過中、雑貨屋があったのでここでトイレ休憩をとることにした。
ミャンマーの田舎で日常の生活を送るために必要なものがだいたい手に入りそう。
クーラーボックスもあって、ちゃんと氷が入っていたので冷たい飲み物を飲みながらしばし休憩。
雑貨屋の庭で子どもたちがままごと遊びをしていた。
ちょっと前の日本の子どもたちと見まがう雰囲気。こういう遊び方って世界共通なんだろうな。
次に向かう寺のある山が見えてきた。
空に何か浮いてる。
お祭りで揚げる気球だ。おそらく(2016年は)12月29日にあったカレン正月の祭りか、西洋暦の正月の祭りで揚げたものなのだろう。
大きさはたぶん大型バスくらいはある。
寺の山門に到着。
このような板状の飾りがついた山門を、当サイトでは逆さ懸魚型山門と呼んでいる。このタイプの山門の先にあるのは、多くの場合地味な僧院である。
参道が続いている。
寺は小山の山麓にあるのだ。
小山の標高は50mくらいだろうか。
双耳峰で主峰の山頂にはパゴダが見える。
可能なら登ってみよう。
副峰の頂にもパゴダと石灯籠のようなものが見える。夜になると石灯籠に明かりがつくのかもしれない。
こちらは見るからに登れそうにない。
境内へと入っていく。
やっぱり地味な僧院だった。
二階建ての建物は僧房。一階が講堂、二階が修行僧の寝所ではないかと思う。
こちらは
食堂の内部。
こちらはこの僧院の僧侶の住居であろう。
これは得度堂。
参詣用のパゴダもある。
パゴダの近影。
ペアとなるタコンタイのてっぺんには円盤がついていた。
山頂へ登るルートがないかと探したが、石段や整備された登山道は見当たらない。
このケモノ道のようなのがたぶん登頂ルートなのだろう。参詣というよりパゴダのメンテナンス(除草など)のためのルートと思われる。これは行ったらちょっと大変なことになりそう。
主峰への登頂はあきらめて、副峰のほうへ行くルートを探す。
何となくそれっぽい道があるので入っていってみる。
この木の橋も写真で見たら気軽に渡れそうだが、実際はハラハラだ。いつ板が割れるかわからず橋げたの上を一本橋のように渡らないといけない。
映画セットか遊園地のアトラクションのような感じの岩肌の割れ目を抜けてゆく。
洞窟発見!!
ちょっとした冒険のためにおあつらえ向きに作られたような、出来すぎの風景。
ハシゴがかかっているから登れそうだが、なにせ木造なので踏み抜きそうで緊張する。
無事に洞口まで登った。
ハシゴのスケール感がおかしい。幅は1m、1段1段が60cmくらいある。洞口までの高さは6m以上はあるだろう。
洞窟の内部。
この僧院の奥の院的な場所なのだろう。
入口付近には毛布が敷かれていた。お坊さんの寝所なのか。
奥のほうへ入ってみよう。
深さは30mくらいだろうか。
すぐに細くなって行き止まりになっていた。
ミャンマーの鍾乳洞でときどき経験するのだが、洞内が外気より暑い。長くは入っていたくない場所だ。
天井付近に支洞のような穴があった。もしかしたらまだ奥があるのかもしれないが、どこにも貫通はしていないだろう。貫通していれば通風があって、もう少し洞内の空気もよくなるだろうから。
ハシゴの下りは、上りのときに踏み桟の材木がしっかりしているのを確認できたので、むしろあまり怖くなかった。
(2016年12月30日訪問)