AH1号線を南へ。ロンニャ沼を過ぎるとしばらく水田地帯の中を進み、人家もまばらになる。
その寂しいエリアにぽつんと目立つパゴダがある。
参道の入口には茶堂のような小屋があった。
黄色く塗られたパゴダが3つ、直線的に建っている。
道から伽藍の全容が見えていて、それ以上のものもなさそうだ。きょう立ち寄らなかったら、今後立ち寄ることはないだろう。
がんばって参詣していくことにしよう。
右のパゴダ。
パゴダ拝殿つき。
中央のパゴダ。
八曜日の神様もあり、まわりに柵がついていて、一番立派なパゴダだ。
左のパゴダ。
左のパゴダの側には風車がある。風力発電でもしているのか。ミャンマーでは電力が不安定だったり、そもそも電力網インフラの整備が遅れていたりするので、田舎の寺でも太陽光発電のパネルなどを見ることがある。
講堂と思われる建物。
講堂は参道入口にお尻を向けていることが多い。
ん? 変わった建物がある。
ヒンドゥ教の寺院っぽい。
つまり、日本の神社の本殿・幣殿・拝殿みたいに、建物が直列に連結しているのだ。
手前の建物から入ってみた。
中央に行者が入ったケースが置かれていて、奥への視線を妨げている。ヒンドゥ教の拝堂も部屋のセンターに柱が立てられているが、それを仏教的に置き換えたものではないか。
拝堂の奥にもう一部屋ある。
その奥の部屋。ヒンドゥ教の聖室に相当する部屋。
いろいろとお坊さんの写真が掲げてある。
さらに奥にもう一部屋あるのだが、野良犬の集団が中にいたため、あまり奥に入らないほうがよさそうだった。
この部屋から外に出ると、屋上にパゴダが並んでいる。
こうした、聖室の陸屋根の上に装飾を載せる造りも、ヒンドゥ教っぽい。
では屋上へ行ってみよう。
「ဖိနပ်ချွတ်ပါ」=「履物を脱げ」って書いてある、たぶん。
いちおう裸足で上がったけれど、日本人の貧弱な足の裏では、こういうハシゴみたいなのはかなりきつい。
屋上のパゴダ群。
中央のパゴダに穴があるのが気になる。
穴の中はよく理解できない構造になっていた。
前田環境美術(株)の遊具を彷彿とさせる。
境内にはほかに開山堂があった。
(2017年01月04日訪問)